ゴールデンウイーク期間中に横浜市で開かれた「5・3憲法集会」。「人、人、人」という表現が大げさでないくらい、大勢の人で会場が埋め尽くされていた

 ▼数万人規模の集会は、沖縄で何度も取材してきた。日常が浮かれてしまった感のある大都会で、護憲の集会に、それも連休中に…。懸念がないでもなかったが、会場で覆された

 ▼1万人程度と見込まれていた参加者は、主催者発表で3万人にのぼった。昨年は2会場で計約5千人だったという。今年は、集団的自衛権行使や憲法改正が政治日程として見えてきた。推し進められる論議への危機感が、多くの人の足を運ばせたに違いない

 ▼憲法集会の登壇者が、少し残念がった。「若い人にどうつないでいくか、大きな宿題になった」と。若い人ほど不安を感じてよさそうだが、集まりで目立ったのは中高年の参加者だった

 ▼先日、沖縄出身で都内の大学に通う元山仁士郎さん(23)に聞いた。従来の集会、参加の形態には違和感があるという。政治に関心がある若者は潜在的に多いが、若者らしい表現ができる場が少ないとも

 ▼元山さんらは同日、改憲の動きに対し行動するグループを結成した。来年にかけ学習や集会を重ねていくという。若者は無関心だと決めつけず、遠ざけない。つないでいく側の作法としてまず心得たい。(宮城栄作)