昨年11月に胃がんのため68歳で亡くなり、遺産の一部を那覇市社会福祉協議会に寄付した喜納政輝さんの弟政之さん(59)=那覇市松川=ら姉弟4人がこのほど、相続した遺産約209万円全額を同市社協に寄付した。

那覇市社協の宮城哲哉常務理事(中央)に故喜納政輝さんからの相続金を手渡す弟の政之さん(左)=那覇市金城・那覇市社協

 亡くなった政輝さんは自身ががんを患ったことから福祉の大切さを実感し、遺言で時価総額約534万円の投資信託を寄付。政之さんと姉3人は政輝さんの遺産約209万円を相続したが、「困っている人のために役立てることが一番の供養になる」と同じく市社協に寄付することを決めた。

 政之さんは「優しい兄のことなので、この決断を喜んでくれると思う。福祉の充実に生かしてほしい」と話した。

 喜納さんら姉弟のいとこにあたる大石和美さん(63)も、政輝さんからの遺言執行報酬100万円を那覇市内の福祉団体に寄付している。故人の遺志を受け、いとこや姉弟から高額の寄付が相次ぐのは市社協で初めてのケースだという。新本博司会長は「思いを形にしてもらい本当にありがたい。有効に使わせていただきたい」と感謝した。