日本銀行那覇支店(松本孝一支店長)が8日発表した7月の沖縄県内金融経済概況で、同支店は「県内景気は全体として拡大している」と判断した。2013年8月(同年10月発表)に「拡大」に判断を上方修正してから、48カ月連続で拡大が続いていることになる。県経済は人口と観光客数の増加、雇用・所得環境の改善から、個人消費が堅調に推移。観光関連も好調で、同支店は先行きについても「引き続き拡大する可能性が高い」としている。

景気が拡大している沖縄県の那覇市

沖縄県内の主要金融経済指標

景気が拡大している沖縄県の那覇市 沖縄県内の主要金融経済指標

 現在の統計方法をとった2000年以降、「拡大」に言及した連続記録はほかに、リーマンショック前の06年11月~07年12月に発表した14カ月間。拡大が4年継続するのは、過去に例がない。

 7月の百貨店・スーパー・コンビニの売上高が全店舗で前年を4・3%上回った。旧盆が9月に当たり、お中元の需要期が8月に後ずれしたが、晴天と高温が続き、飲料などが伸びた。既存店ベースも前年同月を上回った。

 家電製品販売額も前年を10・6%上回った。気温が上がってエアコンが売れたことが主な要因。ロボット掃除機など家事の負担を減らす家電の売れ行きもいい。

 観光客数は個人旅行を中心に、国内・外国客ともに増加。客室稼働率は那覇市内ホテルの一部で客室リニューアルなどがあり前年を下回ったが、リゾートは前年を上回る88・2%で、全体も過去2番目に高い86・7%だった。

 建設関連は公共工事保証請負額が前年を31・8%上回って底堅く推移。住宅投資も新設着工戸数が前年を33・7%上回るなど、人口増加を背景に高水準を維持している。

 ホテルや商業施設など民間建設も活発で、近年は福祉関連施設も好調という。

 松本支店長は「観光客や県民の需要による効果が続いている。雇用・所得環境の改善で消費活動が活発化し、企業の設備投資もしっかり行われている」と評価した。