3年以内に街灯改善で来月、暫定認定

 沖縄県の八重山地方の星空を守り観光資源に生かそうと、石垣市と竹富町はこのほど、石垣島北部と竹富町全域にまたがる西表石垣国立公園(陸域4万653ヘクタール)を「星空保護区(ダークスカイプレイス)」に申請した。7月24日付。国内からの申請は初で、10月にも認定される見通し。ただ、町内の一部街灯で上方に光が漏れて認定基準を満たさないため「暫定認定」になるという。3年以内に改善し、本認定を目指す。

石垣島の夜空を彩る満天の星=2015年6月16日、石垣市宮良(星空ツーリズム提供)

星空保護区申請に当たっての調査結果などを報告する星空ツーリズムの上野貴弘代表(左から2人目)=石垣市役所

石垣島の夜空を彩る満天の星=2015年6月16日、石垣市宮良(星空ツーリズム提供) 星空保護区申請に当たっての調査結果などを報告する星空ツーリズムの上野貴弘代表(左から2人目)=石垣市役所

 星空保護区は国際ダークスカイ協会(IDA、本部・米アリゾナ州)が2001年に始めた制度。「ダークスカイ・パーク」「-コミュニティー」などのカテゴリーがあり、これまで世界85カ所が認定されている。市と町は「パーク」で申請した。

 申請に向け、市は15年度から星空ツーリズム(上野貴弘代表)に事業委託して夜空の暗さや街灯などの状況を調査。

 昨年5月には、認定制度の統括責任者ジョン・バレンタインプログラムマネジャーが初めて視察し、「完璧な夜空」などと評価していた。

 上野代表は6日、市役所を訪れ、調査結果などを説明。夜空の暗さは全体平均が3段階中2番目に良い「シルバー」だったが、石垣市北部の久宇良地域や竹富町の島々で最高ランクの「ゴールド」もあり「八重山の夜空の暗さは世界最高レベル」と報告した。

 暫定認定となる要因は市と町が管理する街灯全683基のうち、町の510基(74・7%)が上方に光が漏れているため。3年以内に3分の2以上が基準を満たさなければ認定は取り消される。

 中山義隆市長は「認定されれば国際的なブランド力となる」と期待。西大舛〓旬町長は「しっかり認定を受けられるよう努力したい」とIDAの基準に合うよう街灯を改修・新設する意向を示した。

 上野代表は「光害の問題は未来の都市設計に関わるもの。光害のない素晴らしい街の見本を世界に示し、世界最先端の夜のまちづくりができる地域になれば」と期待した。