沖縄県の宜野湾市野嵩3区自治会(花城君子会長)が高齢者の独居世帯などに行う配食サービスは、今年で14年目に入った。同区は市内で高齢化率が2番目に高い地域で、長年の見守り活動の一端を担う。毎週火曜日の昼に同区公民館であるミニデイに合わせ、ボランティア20人ほどが約40人分の食事を手作りする。公民館に来られないなどの理由がある高齢者らには、自宅まで熱々の弁当を届けている。

手作り弁当の配食に向かう野嵩3区のボランティアたち=宜野湾市野嵩

 配食サービスを利用するのは現在5人。花城会長(72)と民生委員が利用者の生活内容や経済状況を見て決めた。

 ハンバーグとモウイの煮物、雑穀米、魚だしの汁物など栄養バランスも整う献立は花城会長の考案だ。「夏は冷たいもの、冬は温かいものと、作りたてを食べさせてあげたい」と自らもフライパンを振る。

 配食サービスを受けて8年ほどになるという独り暮らしの90代女性は、足が不自由で一人で買い物に出られない。「いつもおいしく頂いている。5分間立っているのも難しくて、食事を作るのも大変。すごく助かっている」と感謝した。

 配食サービス開始時からボランティアを務める浜田幸子さん(74)は「大勢で和気あいあいとご飯を作って食べて楽しいよ。配食も利用者の皆さんも喜んでくれてうれしい」と充実した表情で話す。

 花城会長は「ボランティアの方々の手助けがあっての事業。配食利用者に公民館へ来てもらえるようになることが目標でもある。そうなれば交流の場にもなり、新しい人に配達を始めることもできるので、長い目で時間をかけてやっていきたい」と話した。