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  • 那覇市が予算計上内容を変更したため龍柱への交付金が減額された
  • 1年1体ずつ制作・設置する計画だったが、2体制作、2体設置に変更
  • 交付金の繰り越し申請後は、予算計上した内容は変更できない

 那覇市議会臨時会は8日の本会議で、市若狭緑地で建設が中断している龍柱の完成に向けた事業費1億296万円の補正予算案を賛成多数で可決した。これにより、建設にかかる市の負担額は当初予定の4倍となった。理由の一つは、一括交付金の予定交付額が減額されたため。だが、市が2012年度の交付金の繰り越し申請後に、予算の計上内容を変更できないにもかかわらず、内容変更して計上したことが原因だったことが同日までに分かった。

傍聴にきた市民が見守る中、補正予算案が可決された那覇市議会=8日、那覇市議会

 市は12年度の交付金を13年度に繰り越ししている。しかしその後、初年度の12年度分は龍柱2体の制作費、翌13年度分は設置費用として予算を執行。交付決定内容は各年度で一体ずつを制作・設置する内容だった。

 市は「効率よく事業を進めるために変更した」とするが、国の担当者は「計上方法を変えるのであれば、12年度内に変更手続きをするべきだった。交付決定内容と異なるため、不適切」と説明する。そのため、予算の86%を執行していたにもかかわらず、約7700万円を減額し、国からの交付額は1億709万円となった。

 これについて市は、これまでに内容変更について県とのヒアリングで「調整し、了解を得てきたが、国が指摘する内容との認識の差異があった」とする。

 一方、県の担当者は「事務方でどういうやりとりがあったかどうかは分からない」とした上で、「(市から)正式な変更手続きは上がってこなかったので、当初の予定通りに実施するものだという認識だった」とする。

 市によると、予算の計上変更にかかる県とのやりとりの正式な記録は残っていないという。

■賛成24 反対2

 補正予算案は賛成24、反対2で可決された。野党の公明、自民両党の議員11人は退席し、無所属の会2人が反対した。

 反対討論として「協働によるまちづくりから大きく逸脱している」「市長の説明責任が果たされていない」との意見が出た。

 また、賛成議員からは、安全性の確保や、地域経済の活性化、観光振興に貢献するなど4項目を市長に要望した附託決議案を提案。賛成多数で可決した。

 市は7月に工事を開始、12月までの完成を目指す。