沖縄県北谷町にあるFMニライを拠点に全国のコミュニティーFM52局に毎週土曜配信される「河口恭吾Coastline(コーストライン)」が2015年4月の放送開始から2年半となる9月末で幕を閉じる。ヒット曲「桜」で知られる河口さんは読谷村に約1年間住んだ経験があり、県内でなじみが深いシンガー・ソングライター。町美浜サテライトスタジオで3日、惜しまれながら、9月分の最後の収録を終えた。

今月末までとなるラジオ番組の最後の収録に臨む(左から)河口恭吾さん、チャーリー・ウーこと又吉弦貴さん、アサミ・ヴィクトリアさん=3日午後、北谷町美浜メディアステーション1階のサテライトスタジオ

 午後6時から50分間の番組。河口さんは美浜のスタジオを月に1回訪れ、1カ月分の収録を続けてきた。最終の収録に臨み「地元の方と一緒に番組ができ、沖縄の文化や風習、ウチナーグチなどいろいろ教えてもらえて良かった」と振り返った。

 河口さんは県内在住のパーソナリティーとともに、自身の目に映る沖縄の暮らしぶりを全国に発信してきた。

 パーソナリティーのチャーリー・ウーこと又吉弦貴さん(53)=古蔵中教諭=と、うるま市出身タレントのアサミ・ヴィクトリアさん(24)の3人によるトークでは、沖縄の日常生活が県外のリスナーにも伝わるように心掛けてきたという。

 最後の収録では、9月に入るとハブクラゲに注意が必要なことや、かりゆしウエアが冠婚葬祭の種類や地域、年齢層によって異なることなどに話が及んだ。

 番組を閉じる恒例の「また来週も聴いてください」のフレーズが、言えない寂しさがあったという河口さん。「沖縄には縁がある。これからも沖縄の方々の目や耳に触れる機会をつくりたい」と話した。

 初回から会話を盛り上げてきた又吉さんは「NHK紅白歌合戦にも出演したアーティストと一緒にトークできる経験は、もう人生でないだろう」と感慨深げ。「河口さんと番組を続けることで、足元の沖縄の文化を改めて見つめ直すことができた」と感謝した。