【宜野湾】中谷元・防衛相は9日午後、宜野湾市役所の屋上から米軍普天間飛行場を視察した。同市の佐喜真淳市長が説明したが、視察は当初予定の15分より短く約6分で切り上げた。

市役所の屋上で佐喜真淳市長(左)から普天間飛行場の説明を受ける中谷元・防衛相=9日、宜野湾市役所

 佐喜真氏は普天間返還合意から19年で市人口が1万3千人増えたと説明、普天間の固定化を避けた一日も早い返還実現や5年以内の運用停止などを求める要請文を手渡した。

 中谷氏は「市長と同じ思いだ」と応じ、辺野古の新基地建設が普天間を閉鎖返還できる唯一の手段と強調。佐喜真氏は政府の姿勢に対し言及しなかった。

 中谷氏は双眼鏡を使い滑走路北側の様子を確認、小型連絡機が飛行場に数回離着陸した。視察後、中谷氏は「すぐ近くに民家や学校などがあり一刻も早く移転しなくてはならない」と述べ、危険性除去のため新基地建設の作業を停止する考えがないことを重ねて示した。5年以内の運用停止は「厳密な定義が合意されたわけではない」とも述べた。

 佐喜真氏は視察後「絶対にあってはならないのは普天間の固定化だ」と強調。「翁長雄志知事も政府も、普天間の返還を第一に考えてもらいたい」と記者団に述べた。

 中谷氏は視察前、在沖米軍トップのジョン・ウィスラー四軍調整官と会談。中谷氏は辺野古移設の着実な推進を強調し、自衛隊と米軍の連携強化の必要性を確認、米軍による事件・事故の再発防止への協力を要請した。視察後、陸上自衛隊那覇駐屯地で記者団に明らかにした。