大阪発の一人芝居フェスティバル「INDEPENDENT」の沖縄地域版が30、31日に那覇市のシアターテンで開かれる。2011年の沖縄公演、14年のプレ企画を経ての正式スタート。犬養憲子、新垣晋也、大山瑠紗、浅田武雄の4人がそれぞれのスタイルと手法で作りあげた作品を披露する。

「INDEPENDENT‥NHA」に出演する(右から)犬養憲子、新垣晋也、大山瑠紗=浦添市・国立劇場おきなわ

 プレ企画を取り仕切った犬養(演劇きかく「満福中枢」)は昨年、大阪での“本家フェス”に招かれた際に、「抜群に面白かった」と感じた二朗松田に脚本を依頼。新作の「TYPE-OSK」を上演する。沖縄で生まれ育った女性が「TYPE-OSK」という名の化け物に浸食されていく物語。演出は大浜暢裕。

 大山は、田原雅之脚本・演出の「てれぽん」に出演する。所属する劇団シアター・テン・カンパニーでは一番の年下。「一人芝居は初めて。周りに頼ってばかりなので、一人で何かをやってみたかった」と挑戦を決めた。

 新垣は「色欲だらけの白鳥潤之助とその巡礼の旅」(K脚本・演出)を演じる。数々の浮名を流してきた俳優がついに開いた婚約会見の意外な結末とは…。劇団O.Z.Eの頭として活躍の幅を広げる新垣が入団15年の節目で一人芝居に初挑戦する。

 浅田は有名時代劇をモチーフにした「悪徳商人レヴォリューション」を演じる。

 開演は30日が午後3時と7時、31日が午前11時と午後3時。入場料は一般2500円、学生1500円。問い合わせは演劇きかく「満福中枢」、電話098(988)1170

■浅田「現代への皮肉」5年ぶりの沖縄舞台

 「悪徳商人レヴォリューション」を上演する浅田武雄にとって5年ぶりの沖縄での舞台。2005年~10年まで劇団O.Z.Eで活躍した。現在は大阪をベースに演劇を続けている。劇団には所属せず、一人ユニット「O.Z.E@大阪」を名乗る。「O.Z.E以外でお世話になるのは考えられない」。演劇を一から始めたO.Z.Eへの思いは強い。

 「悪徳商人レヴォリューション」の初演は12年。大阪のほか、札幌、福岡でも上演を重ねている。脚本・演出は高校の同級生だった青木道弘。有名時代劇をモチーフに、若き商人を描くコメディーだ。浅田は「見終わった後に何も残らないバカ芝居になっている。でも、裏には現代への皮肉もこもっている。いろんな楽しみ方ができる」と話した。

 一人芝居は「お客さんに想像してもらうところが大きい。普通の芝居とはジャンルが違うのではないかと思うこともある」と魅力を語った。