【宮古・八重山】台風6号は11日夜、先島地方に接近し、午後11時半ごろからは風雨が急速に激しさを増した。石垣市防災危機管理室によると、市内で3世帯3人が市健康福祉センターに自主避難した。午後11時現在、各自治体には災害情報は入っていない。1月末に開通した伊良部大橋は初めての通行止めになった。

急に雨風が強まり、居酒屋から出た人は傘もささず目的地まで駆け抜けた=11日午後10時前、石垣市美崎町

 八重山地方は正午すぎに暴風警報が発令され、住民が事業所や住宅に暴風ネットをかけるなど対策に追われた。

 漁港に面した石垣市登野城の自宅のドアや窓を板で打ち付けていた川門重夫さん(77)は「昔は高波が家まで届いた。今は防波堤が守ってくれるが、台風は油断はできない」と気を引き締めていた。夕方から風雨が次第に強まり、宮古土木事務所は午後8時、宮古島市の伊良部大橋と池間大橋を通行止めにした。

 1月末に開通したばかりの伊良部大橋では鉄製の真新しい遮断機で通行止め。職員は市街地側から伊良部島に渡ろうとするドライバーを止めて、理解を求めていた。

 石垣市の繁華街・美崎町では居酒屋などの客もまばらで、時折、店舗から出たグループが雨風の強まりに驚き、傘もささずに通りを駆け抜ける姿が見られた。

 酒卸店の男性店員(40)は「店舗から発注が相次ぐ9時過ぎになっても注文がない。通常の3、4割程度の客入りしかないのでは」と恨み節を漏らしていた。