【八重山・宮古】石垣島での観測史上最も強い最大瞬間風速71メートルを記録した2015年8月の台風15号に匹敵する恐れがあると、沖縄気象台が警戒を呼び掛ける台風18号。石垣市健康福祉センターの一時避難所には13日午前0時現在、10世帯13人が避難。1人暮らしという女性(85)は過去の台風被害を振り返り「床上浸水したり、畜舎の屋根が飛んだり、あんな経験はもう嫌。とにかく怖い。早く過ぎてほしい」と話した。

台風18号の接近で、陸揚げした船をロープで固定する漁業者=12日午前7時45分ごろ、石垣市新栄町・石垣漁港

 12日、八重山や宮古では漁師やダイビング業者らが船を陸に揚げ、ロープで固定した。住宅や店舗では市民らが飛来物を防ぐネットを張るなど、各地で対策に追われた。

 石垣市の登野城漁港で仲間と作業に当たっていた宮里清吉さん(61)は「水温が高かったので大きくなることは予想していたが、このままだと直撃だ。数年前の台風では電柱が倒れた。少しでも中心から外れてほしい」と願った。

 宮古島の平良港下里船だまりで、海洋実習で使う漁船を係留していた宮古総合実業高校教諭の砂川泰聖さん(53)は「03年の台風では4トンの船が10メートル以上飛ばされ、ガードレールに引っ掛かって止まっていた。どこから風が来ても大丈夫なようにしないとね」と生徒と汗を流していた。

 少雨で農作物の乾燥が懸念される中での雨や、海水温の低下に期待する声も。石垣漁港で船を固定していた宮里政吉さん(61)は「海水温も下げてくれるし、海を生かすには多少は必要。ただ被害は嫌だし、対策は万全にとらんとね」。宮古島のサトウキビ農家の根間宏政さん(67)は「雨が少なく例年以上に害虫被害が出ている。自然の力で虫の防除とキビに水を行き渡らせることができれば」と話した。

クルーズ船2便、台風接近で欠航

 台風18号の接近に伴い、県は12日、県庁で県災害対策本部会議を開き、各部局が今後の対応を報告した。文化観光スポーツ部は、クルーズ船2便の欠航で、乗客5100人に影響があることを説明した。

台風19号発生

 気象庁によると、12日午後9時ごろ、南シナ海で、熱帯低気圧が台風19号になった。