チビチリガマでは「集団自決(強制集団死)」があり、悲惨な沖縄戦を今に伝えているガマだ。読谷村の文化財に登録された戦争遺跡であり、歴史を後世に伝えていくために残された重要な場所である。それを破壊することは文化財保護法違反に当たるし、沖縄戦で亡くなった人や遺族、村民の思いにつばをかける行為と言える。

(資料写真)ガイドの比嘉涼子さんから「チビチリガマ」の話を聞く小学生=2015年6月10日

吉浜忍教授

(資料写真)ガイドの比嘉涼子さんから「チビチリガマ」の話を聞く小学生=2015年6月10日 吉浜忍教授

 また、戦争とは何かを学び、平和学習でも使われている所であり、戦跡を破壊する行為は絶対にあってはならない。折り鶴を献じた方々の平和への思いを踏みにじった。戦跡が荒らされたことは、平和学習の意味をも破壊する。

 1987年に起こったチビチリガマの平和の像破壊以降、県内で同様な戦争遺跡の破壊は記憶していない。

 ただ、今回の出来事でチビチリガマの立ち入りを禁止にするべきではない。禁止や規制をすることで悲惨な戦争を知ることができなくなる。行政や地域で見守り、このような行為をさせない環境づくりが求められている。

 二度とこのような事が起こらないためにも、誰が荒らしたのか、その意図は何だったのかをしっかりと検証しなければならない。(沖縄近現代史、談)