9秒でまるわかり!

  • 米軍横田基地のオスプレイCV22は沖縄で訓練する可能性が高い
  • CV22を使用する米軍特殊部隊は国内では沖縄にだけ配置
  • 政府が強調する沖縄の負担軽減と逆行し、訓練が増えるおそれ

 【平安名純代・米国特約記者】米国防総省は11日、空軍所属の特殊作戦用の垂直離着陸輸送機CV22オスプレイ3機を2017年後半に米軍横田基地に配備すると発表した。21年までにさらに7機を追加し、計10機を常駐させる。配備後は沖縄の北部訓練場で訓練する可能性が高く、沖縄の基地負担が一層増えることになる。負担軽減を強調する政府の姿勢と矛盾する格好で県民の反発が高まるのは必至だ。

 オスプレイの日本本土配備は初めて。機材の更新ではなく新規の導入で、CV22は米空軍の特殊作戦部隊の輸送や訓練などに使用する。国内の特殊部隊の実動部隊は空軍嘉手納基地と陸軍トリイ通信施設に配置されており、沖縄で訓練する可能性が高い。

 米空軍は当初、嘉手納基地配備を想定していたが、日本政府が掲げる負担軽減に逆行することや県内でオスプレイ反対が根強いことから断念した。国防費削減で嘉手納配備に伴う施設費の予算獲得の見通しも立たなかった。

 国防総省は声明で「日本を防衛し、地域に最新の米軍装備を前方配備する確固とした米国の決意を反映する措置」とし、配備で米軍と自衛隊の相互運用性が高まると意義を強調した。

 同機の配備では、13年7月に米太平洋空軍のカーライル司令官(当時)が嘉手納または横田への15年度内の配備開始を言及した。複数の国防筋によると、昨年7月の札幌市の航空ショーで同機が参加した際、給油目的で横田に初飛来。既存施設で受け入れは可能と判断し、横田配備で日本側と合意したという。

 米側は4月下旬の日米外務・防衛担当閣僚安全保障協議委員会の共同発表で横田配備を明記するよう提案したが、日本側の要請で見送った。