沖縄海邦銀行(上地英由頭取)が12日発表した2015年3月期決算(単体)は、県経済の拡大を受け、貸出金残高が伸長した上、企業の業績改善で貸倒引当金が減少したため与信費用が戻入益に転じ、経常利益は前期比27・5%増の30億5800万円だった。当期純利益は60・9%増の21億900万円で、どちらも過去最高となった。貸出金利回りの低下は続いているが、貸出金残高の伸びが上回り、売上高に当たる経常収益は3・8%増の130億7700万円で増収増益だった。

沖縄海邦銀行の経営指標の推移

 期末配当を当初予定の25円から40円に引き上げ、通期配当は65円となる見込み。

 貸出金残高(平均)は県内景気の回復で企業向け融資は不動産業や製造業など幅広い業種で伸びた。住宅ローンなどの個人向けも伸長し、7%増の3883億9千万円となった。貸出金利回りは0・11ポイント低下したが、残高の増加分が上回り貸出金利息収入は6期ぶりに増加。本業のもうけを示すコア業務純益は12・5%増の22億9100万円となった。

 預金残高(同)も個人、法人とも増え、2・3%増の5909億5千万円だった。預金利回りの引き下げで費用を抑え、預貸収支は大幅に改善した。自己資本比率は利益を積み増したものの、貸出金が増えたため0・51ポイント低下の9・32%となった。

 16年3月期の業績は10月完成予定の新本店の減価償却費やシステム導入費用が生じるため、経常利益が34・6%減の20億円、当期純利益は36%減の13億5千万円を見通している。