強い台風6号は12日午前、沖縄地方を通過した。気象庁によると宮古島市の下地島空港で同日午前1時18分に最大瞬間風速58・6メートルで観測史上最大となった。石垣市でも同日午前0時5分に最大風速28・8メートルを観測し、5月の観測史上最大を記録した。沖縄本島地方の暴風警報は同午前7時59分に解除された。県農林水産部によると、台風6号の農林水産物被害総額(速報第1報)は3億1365万円に上った。一方、県内の小学校では登校時刻の変更や給食の有無などの対応に違いがあり、混乱があった。

台風の影響で給食がなく、昼過ぎに下校する児童たち=12日午後0時半ごろ、豊見城市高安・とよみ小学校

 暴風警報が解除されたのは午前7時59分。午前8時の天候を基準に午前中の休校や給食中止を決める予定だった学校では、わずか「1分」の違いに翻弄された。

 沖縄市内の小学校は、警報が午前8時までに解除されれば午前10時までの登校、午前8時以降の解除なら午後2時からの登校と、あらかじめ決めていた。

 ところが、どちらとも取れる時間帯の解除となり、学校には問い合わせが殺到。結局、午前中は休みに変更し、すでに学校に来ていた児童も帰宅させた。

 北谷町は、学校給食を出すかどうかの判断基準が午前8時。ぎりぎりのタイミングで給食を準備することになり、給食センターの職員が対応に追われた。いつ出勤すべきなのか戸惑う職員もいたといい、町教育委員会は「今後の課題として考えたい」としている。

 浦添市内の小学校は、午前11時までに暴風警報が解除された場合は登校するとの通知を事前に配布していた。しかし、11日夕に開かれた市の暴風対策会議で午前中の臨時休校が決定。学校のホームページなどで変更を広報していたが、知らずに登校した児童もいた。

 登校時刻や休校するかの最終判断は、学校側に任されている。県教育庁は「県で一律で決めるのはかえって危険。児童生徒の安全を第一に、学校が臨機応変に判断してほしい」と話す。

 ただ実際は、学校側と連絡が取れないことも多い。電話回線が混み合うため、学校側が問い合わせ自粛を申し入れている事例もある。

 那覇市内の小学校に娘を送り届けた父親(37)は「学校に何度電話してもつながらずに混乱した。学校側は登校時間を早めに知らせてほしい」と不満を述べた。