台風18号の暴風域に巻き込まれた沖縄県の八重山地域では13日午後から暴風雨が徐々に強まり、石垣市大川の沖縄県立八重山病院に続く市道では街路樹が根こそぎ倒れて片側1車線をふさいだ。市などによるとけが人はいない。市が開設した市健康福祉センターの一時避難所には午後11時現在14世帯16人が身を寄せ、不安な夜を過ごした。

石垣市が設置した一時避難所で台風18号の関連ニュースを不安げに見つめるお年寄りら=13日正午ごろ、石垣市健康福祉センター

 宮古島出身で石垣市内に一人で住む女性(88)は「石垣は(台風の)中心からはずれたようで良かったけど、宮古島が心配。前の台風はのろのろで被害も大きかったし、早く過ぎ去ってほしい」と不安げに話した。

 航空機の全便欠航により足止めを食らった観光客の姿も。

 大阪から友人と観光で訪れ、13日は那覇に行く予定だった高橋亜希さん(34)は「何度か旅行で来ているが、こんなの初めて。仕方ないですね」と肩を落とした。

 一方、竹富町は波照間島と西表島に計3カ所の避難所を開設したが、午後7時現在、避難者はいない。

那覇では…倒れた木が車直撃

 13日午後4時24分、那覇市東町の国道390号で「街路樹が車の上に倒れている」と目撃者から110番通報があった。那覇市消防局によると、高さ約7~8メートル、幅約50~60センチの木が倒れ、車のフロントガラスに直撃した。目撃者の証言などから、車には外国人観光客2人が乗っていたとみられるが、けが人はなかった。

 目の前の飲食店で働く比嘉優さんは「急に突風が吹いたと思ったら、『どーん』と大きな音がして、見ると車に木が直撃していた」と説明。別の目撃者の男性は「木は反対車線までふさぎ、付近は渋滞していた。通行人や乗車していた人にけががなくてよかった」と話した。

 沖縄気象台によると、那覇市では同日午後4時51分に最大瞬間風速26・2メートルを観測した。