【宮古・八重山】先島地方を襲った台風6号の影響で、葉タバコの県内主要産地として収穫が始まっていた宮古島市で、被害額が20億4572万円(速報値)に上り、壊滅的な打撃を受けたことが15日分かった。日本たばこ産業(JT)が被害調査し、県たばこ耕作組合から同市に報告があった。同組合によると、石垣市の被害も約1億円に及ぶ。

強風の影響で葉が落ちた葉タバコの畑=12日、宮古島市

 宮古島市によると、市内の契約農家は129人で、栽培面積は562・6ヘクタール。昨年の葉タバコの売り上げは市全体で22億5800万円だった。今期は約1300トンの収穫を見込んでいたが、このうち葉が取れたり、欠けたり、塩害などで約7割が被害を受けた。台風前に収穫できた量は3割程度にとどまった。

 市の担当者は「被害額が10億を超えるのでは、と心配していたが、それを上回るとは」と落胆。県外出張中の下地敏彦市長が戻り次第、対応を早急に協議する考えだ。

 市上野の男性農家は「被害の程度がまだ知らされていないので答えにくい」としながらも、「農家は皆頑張ってきたのでひどく落胆している」と言葉少なだった。

 今後、強風にあおられて根が弱る中、気温が高い状況が続けば病気の発生や品質の劣化が懸念されるという。

 県たばこ耕作組合の砂川利勝組合長は「梅雨に入れば、塩害の影響も小さくて済むかもしれないが、しばらく好天が続きそうで心配。被害額が大きく、行政への支援要請も検討したい」と語った。