「沖縄問題は日本問題だ」。大学時代、恩師が指摘していた。今になって、その言葉をよく思い出す

 ▼本土決戦を引き延ばすために長期化した沖縄戦。日本の独立と引き換えに続いた米軍統治。現在も変わらない過重な米軍基地の負担。いずれも沖縄の住民が選んだことではなく、日本の事情で押しつけられた事態だ

 ▼日本本土の米軍に対する反発の激化で、アイゼンハワー大統領が1957年7月、本土から海兵隊などの撤退を指示していたことが、沖縄国際大非常勤講師の山本章子氏が入手した公文書で明らかになった。海兵隊は沖縄に移駐した

 ▼復帰から43年たった15日、翁長雄志知事は会見で「(復帰が)真の民主主義の実現など県民の強く望んだ形になっていない」という認識を示した

 ▼親米保守の岸政権へのアイゼンハワー大統領の配慮をきっかけに海兵隊は沖縄に移駐した。日米同盟を強化する安倍晋三首相はその新基地の建設を名護市辺野古で強行している。日本政府の対米追従のしわ寄せが沖縄に押しつけられる構図は戦後ずっと変わらない

 ▼「5・15平和行進」が15日始まった。県外からの参加者も多く、17日の県民大会に駆け付けるだろう。最後まで行進することがゴールではない。それぞれが住む地で沖縄の問題を解決するための行動の出発点にしてほしい。(与那原良彦)