沖縄が日本復帰を果たしてから43回目の15日、記者会見に臨んだ翁長雄志知事は、歴代知事の語ってきた「沖縄の心」に思いをはせ、「皆さんの苦労を言葉の中にひしひしと感じる」と述べ、責任感に気を引き締めた。

復帰の日に「沖縄の心」について語る翁長雄志知事=15日午前、那覇市・県庁

 復帰の日に問われることの多い「沖縄の心」。昨年12月に就任した翁長知事は政府の進める普天間飛行場の名護市辺野古移設阻止を掲げる立場だ。「沖縄が平和の緩衝地帯として生きるべき意味合いを理解いただけるか、重要な節目」と強調。歴代知事の言葉と今の自分の気持ちを重ね、乗り切る覚悟を示した。

 保守政治家を代表する西銘順治さんは「ヤマトンチュになろうとしてもなりきれない心」、鉄血勤皇隊として沖縄戦に学徒動員された大田昌秀さんは「平和を愛する共生の心」、経済界出身の稲嶺恵一さんは「異質なものを溶け込ませる寛容さ」と、沖縄の心を表現してきた。

 翁長知事は2013年1月に、那覇市長としてオスプレイ配備と普天間の県内移設に反対する建白書を政府に提出しながら、一顧だにされなかった現状を西銘さんの発言を引用し「私たちが寄ろうとしても本土側が寄せ付けない」と話した。一方で、辺野古基金の全国的な広がりを受け、「本土との絆もつくり上げられている」と複雑な心境をダブらせた。

 大田さん、稲嶺さんの言葉には「兵力を持たない琉球王国は他国の人、異質の文化を受け入れ、アジアの要となり、平和の中で共に生きてきた」と今につながっていると評価した。