72年前の沖縄戦で「集団自決(強制集団死)」が起き、85人が犠牲になった沖縄県読谷村波平のチビチリガマが何者かに何者かによって荒らされた事件で、嘉手納署は15日、器物損壊容疑で本島中部に住む16歳~19歳の無職や型枠解体工の少年ら計4人を逮捕した。4人は容疑を認めているという。同署は4人が事件に関与していた疑いがあるとして、少年らから任意で事情を聞いていた。

何者かによって遺品が壊されたチビチリガマの中。瓶や壺が割られていた

チビチリガマ遺族会が新たに設置した「立ち入り禁止」の立て看板(右)=15日、読谷村波平

何者かによって遺品が壊されたチビチリガマの中。瓶や壺が割られていた チビチリガマ遺族会が新たに設置した「立ち入り禁止」の立て看板(右)=15日、読谷村波平

 逮捕容疑は5日正午ごろから12日午前11時ごろまでの間、チビチリガマの看板2枚や額1枚、千羽鶴4束を損壊した疑い。

 同署は被害発覚後、遺族会の被害届が出る前の13日には立件を視野に現場の捜査に着手。投げ捨てられた看板や「チビチリガマの歌」が書かれた半畳ほどの板、犯行に使われた可能性がある棒きれなどから指紋採取した。事件の悪質性などから礼拝所不敬罪より法定刑の重い器物損壊罪を視野に慎重に調べていた。

 遺族会は同日、平和学習で訪れた子どもたちの千羽鶴、花束、「平和」と書かれた額などが壊されたとして、器物損壊罪で同署へ被害届を出した。

 遺族会によると、遺骨も残る壕内にあった瓶やつぼなどの遺品が割られたことに関しては、詳しい被害状況をまとめた上で近く追加で被害届を提出する。

 壕の入り口付近には立ち入りを禁止する説明板が建てられているが、遺族会は15日、これ以上荒らされる事態を防ぐため、新たに「立ち入り禁止」と書かれた看板を追加で設置した。