沖縄弁護士会は15日、北谷町の専門学校「沖縄中央学園」で、県内の学生など若者に被害が広がっている「名義貸し」など消費者問題を学ぶ出前講座を開いた。生徒ら約100人が参加。講師を務めた沖縄名義貸し事件被害弁護団事務局長の高良祐之弁護士は「名義貸しやマルチ商法などに引っ掛からないよう、怪しいもうけ話には警戒心を持ってほしい」と呼び掛けた。

沖縄中央学園の学生を前に「名義貸しなどもうけ話に注意して」と呼び掛ける高良祐之弁護士(奥)=日、北谷町・同学園

 高良弁護士は、消費者金融で借りた金を預けるだけで「報酬がもらえる」などと話を持ち掛けられ、「名義貸し」で借金を背負った被害者が県内に数百人いると説明。被害者は消費者金融で借り、金を預けた男性からの返済が滞ったことで借金問題で苦しんでいると話した。

 名義貸しは過去に首都圏の学生の間でも被害が広がった比較的古い手口で、「今後、似たような方法で金をだまし取ろうとする人が必ず出てくる」と強調した。

 講座を受けた福祉保育科1年の女生徒(19)は、名義貸しの問題について「友人などからもうけ話を紹介されても断る勇気が必要だ」と実感した。

 高良弁護士は、短文投稿サイト「ツイッター」などSNSに関する問題についても紹介した。

 弁護士会は県内の教育機関などを対象に、消費者問題に関する出前講座を無料で実施している。問い合わせは同会、電話098(865)3737。

沖縄中央学園の学生を前に「名義貸しなどもうけ話に注意して」と呼び掛ける高良祐之弁護士(奥)=15日、北谷町・同学園