那覇市牧志の平和通りで15日、高さ約7メートルのアーケードの梁(はり)から下りられなくなった野良ネコの救出劇があった。救出開始から約2時間。那覇市消防局の高度救助隊員が3度目の捕獲作戦で捕まえ、地上で網を広げた別の隊員に無事引き渡した。足を止めて見守った買い物客や外国人観光客から歓声と拍手が湧き起こったが、当のネコは猛スピードで現場を後にした。

アーケードの梁から下りられなくなったネコ。救出開始から約2時間後に捕獲された=15日午後3時ごろ、那覇市牧志の平和通り

救出の様子を見守る通行人ら=15日午後3時ごろ、那覇市牧志の平和通り

警戒してか支柱の奥に隠れて出てこないネコに優しく語り掛ける那覇市消防局の隊員

アーケードの梁から下りられなくなったネコ。救出開始から約2時間後に捕獲された=15日午後3時ごろ、那覇市牧志の平和通り 救出の様子を見守る通行人ら=15日午後3時ごろ、那覇市牧志の平和通り 警戒してか支柱の奥に隠れて出てこないネコに優しく語り掛ける那覇市消防局の隊員

 「ネコがアーケードから下りられなくなっている」。通報を受けた市消防局が12人態勢で救助に当たった。大きなはしごを3本駆使して捕獲を試みるも、警戒するネコは逃げるように細いパイプの上を行ったり来たり。高度な救助技術を誇る隊員も四苦八苦した。

 通りは救助を見守る人でごった返した。隊員がネコを捕み損ねると「あー」と嘆息が漏れた。「ここまで来たら最後まで見届けたい」と通行人の男性。ネコに向かって「ミーちゃんしっかり」とエールを送る女性も。

 捕獲に成功した玉城義之副隊長(36)は大役を果たしほっと一安心。「これ以上長引かせる訳にはいかなかった。無事に助けられて良かった」と笑顔を見せた。

 救助を要請した市平和通り商店街振興組合の矢野弘子専務理事は「大騒動になって、店舗の営業に迷惑をかけてしまったかも」と気をもみながら「動物の命を守る懸命な姿にうるっときた」と感動した様子だった。