ハイアットリージェンシー那覇沖縄(佐藤健人総支配人)で、スイスの名門「ローザンヌホテルスクール」1年のミン・チュアン・タンさん(22)=シンガポール出身=がインターンシップ生として就業体験している。同校のインターンシップ先はマドリード(スペイン)、パリ(フランス)、東京など世界的な観光地が主流だが、タンさんは自然の豊かさやサービスの質の高さから、沖縄を選んだという。

調理部で就業体験するミン・チュアン・タンさん(左)と佐藤健人総支配人=15日、那覇市のハイアットリージェンシー那覇沖縄

 ローザンヌホテルスクールは、米国コーネル大学と並ぶホテルマネジメントスクールの最高峰。在学4年の間にインターンシップが2回あり、受け入れ先の選定や交渉、ビザ取得などのすべての手続きを学生自身が行う。

 タンさんによると、沖縄の存在を知っている学生はアジア出身者くらいだといい、知名度は低い。一方、タンさんは16歳の時に家族と沖縄旅行をした経験があり「自然の美しさが忘れられなかった」と振り返る。ただ、「もし旅行に来ていなかったとしてもインターンシップ先は沖縄だったと思う」とタンさん。観光地としての魅力やサービスの質の高さに注目していたと話す。8月からハイアットリージェンシー那覇沖縄に籍を置き、来年1月下旬まで実際の業務に携わり、ホテル経営を学ぶ。

 午前5時半から午後2時半まで、ビュッフェの補充やテーブルの片付けを担当している。一般的なインターン生はフロント業務に就くが、タンさんは「ホテルの個性が一番出るのは食事」と調理部を選んだ。小松知博総料理長には「ランチに来る地元客がこんなに多いのはなぜ」と質問。県外の食のトレンドを戦略的に取り込んでいると教わった。

 佐藤総支配人は「世界のホテルエリートの卵に沖縄が選ばれたことがうれしい。彼をきっかけにローザンヌで沖縄が知られるようになるのでは」と期待している。