ゴロゴロ、カッコーン。ボウリングのピンを倒す音が響く那覇市辻のサラダボウルで、ひときわ目立つ女性3人組がいる。宮里美子さん(95)、山里史さん(92)、長田光子さん(91)=いずれも那覇市=だ。日本ボウリング場協会が発表した「ご長寿ボウラー番付」で、沖縄県内の大正生まれの女性ボウラーは3人だけ。最近ベストスコアを更新するなど、90歳を超えてなお進化中だ。(社会部・川野百合子)

笑顔でボウリングを楽しむ(左から)宮里美子さん、長田光子さん、山里史さん=16日、那覇市・サラダボウル(崎浜秀也撮影)

 3人ともボウリング歴は半世紀以上。毎週1回、木曜日の朝に行われるリーグ戦に参加し、重さ8ポンド(約3・6キロ)のマイボールで3ゲームを投げきる。山里さんと長田さんは毎週月曜日にも集まり、自主練習を続けている。

 「先週、188のベストスコアを出した」と胸を張るのは“最年少”の長田さん。「リーグ戦じゃなかったのが少し残念だったね。でもまあ、良いときも悪いときもあるのがボウリングさ。そんなものよ」と笑う。宮里さんは「ストレス発散になる。ここに来て友達とおしゃべりするのも楽しくて」と魅力を語る。

 若い頃にバスケットボールをやっていた宮里さんとテニスで国体出場経験のある長田さんに対し、「スポーツなんて体育の授業以外、全然やっていなかった」という山里さん。「今日は駄目だったから次はこうしてみようと試行錯誤しているうちに、気が付いたら50年もたっていた」とボウリングに夢中だ。

 同協会によると、75歳以上の女性長寿ボウラーは年々増え、2017年は4127人。統計を開始した1996年と比べて約300倍に増えた。

 サラダボウルの玉城亨副支配人は「3、4年前から健康ボウリング教室などを開催していて、参加者は延べ700人以上。60代以上のシニアが増えている」と話す。3人はスタッフや常連客の間でも人気者だ。

 長寿で趣味を楽しむ秘訣(ひけつ)を聞くと、宮里さんは「スコアは二の次。無理をせず、マイペースに楽しむこと」。「元気が一番。100歳まで続けていきたい」と笑顔で話した。