「ウシェーティナイビランドー」。17日の県民大会で、翁長雄志知事が安倍首相へ向けたしまくとぅばを、知事自身は「ないがしろにしてはいけない」と語釈している

▼しかし、あの場にいたウチナーンチュは「なめるな」と受け止めたはずで、その心意気に強く共鳴した。政治家である知事はニュアンスの違いを百も承知で、政権向けにヤマトグチを巧妙に使い分けたように思える

▼そのヤマトなどから著名人ら51人が、本紙に寄せた言葉一つ一つも重かった。戦で捨て石にされた沖縄への贖罪(しょくざい)から、無知と無関心への反省から、民主主義と平和への危機感から込められた言葉に、久しぶりに本土とつながったようで胸が熱くなった

▼大病で入院し3日後に手術を控えた人は、事務所側が厳しいと言ったのにすぐ応えてくれた。分刻みのスケジュールを縫って「沖縄のためなら」と引き受けてくれた人もいた

▼芥川賞作家の辺見庸さんは「底知れぬ力の『化け物』はすでに、不気味な手脚をありったけ広げて、おおいかぶさってきたのだ。いまは『化け物』について評するときではない。そいつと命がけで戦うときだ」と書いた

▼作家の雨宮処凛さんは昨年の取材で基地問題を知り「遅ればせながら、応援させてください」と結んだ。声を上げればつながり、つながればまた強くなる。(与那嶺一枝)