琉球大学(大城肇学長)は沖縄県内の植物資源の情報をまとめ、インターネット上で公開する「亜熱帯植物資源データベース(仮称)」の構築を進めている。6月中に琉大の産学官連携推進機構のHPで無償公開する予定。現時点で667種類の植物の成分や機能などを登録。植物資源の活用を目指す企業との共同研究など新たな産学連携を狙う。

亜熱帯植物資源のデータベース化と利用の流れ

 データベース化は、同大が経済産業省の2014年度の補助事業で2700万円の補助を受けて実施。薬草図鑑やインターネット上の植物データベース、大学の研究成果、特許情報などをまとめ、情報の共有化を目指している。

 和名や方言、生物分類、性状などの基本情報に加え、これまでに研究された植物では用途分類や薬用部位、伝承、成分、薬理機能性などの情報が記載。検索ではフリーワード検索のほか、葉・芽・茎などの薬用部位、薬用・麻酔剤・中毒剤・殺虫剤・防虫剤と用途分類からも探すことができる。

 公開後も、未確認の文献や新たな研究、地域の伝承などを基に登録数を増やす予定で、企業の研究成果などの提供も歓迎する。

 担当者は「県内で医薬品や健康食品をつくる際のベースになる。データを1カ所にまとめ、利便性を高めた。共同研究などにつながれば大学にもメリットがある」と強調。「現在の登録は陸上の植物のみ。今後は海藻など海域の植物資源や微生物など情報も登録し、地域資源のデータベースにしていきたい」と意気込んだ。