【北中城】熱田自治会と北中城村、村社会福祉協議会は17日、地震による津波発生を想定した避難訓練「第11回地域のみんなで支え合う防災対策村民講座」を開いた。熱田区の住民263人が、自宅から高台までの避難経路を確認。炊き出し訓練や防災講演会を聞いて、防災意識を高め合った。

炊き出し訓練でおにぎりを用意する参加者ら=北中城村、熱田自治会

 東日本大震災の教訓を生かし、避難経路の確認や高齢者などの災害弱者の避難方法を確認することなどが目的。同自治会では2013年から訓練を開催しており、ことしで3回目になる。

 訓練は村から南東100キロ地点でマグニチュード8・0の地震が発生し、20分後に津波が襲来することを想定した。村民は防災無線の避難勧告を聞いた後、自宅から5階以上の建物に相当する高台へ避難。標高23メートル~42メートルの3カ所の高台を目指して歩いた。

 経路上の道路では、青年会を中心とした若者が交差点に立って交通誘導。車イスを利用する人に対しては、ロープで引っ張って補助するなど協力した。高台に到着後は公民館へ移動し、ビニール製の「災害救助用炊飯袋」で米を調理する炊き出し訓練を実施。住民は「おこげがおいしい」や「意外といける」などと話しながらおにぎりを食べた。

 防災講演会では福島県いわき市出身で、里帰り中に東日本大震災を体験した鈴木伸章さん=浦添市=が講師を務めた。鈴木さんは避難の際には海岸線から3キロ離れ、海抜30メートル以上の場所に行くことが重要だと強調。避難時には水分補給と保温、精神力が大事だとし、「自分の命は自分で守る。危機管理意識を持って、常にどこに逃げるかを考えておくべきだ」と訴えた。