大阪市中央区の平和博物館「大阪国際平和センター」(ピースおおさか)が今年4月の改装オープンに伴い、沖縄戦の実物展示をなくしたことが分かった。来館者の多くを占める小中学生が、大阪空襲など地元の歴史を中心に学ぶ内容へと変更した一環だと説明している。

 大阪府と大阪市が共同出資する財団法人で、1991年に開館した。沖縄戦については開館当初から、沖縄県平和祈念資料館(糸満市)から借りた艦砲弾や小銃、鉄かぶと、カミソリ、軍靴など10点を常設展示。しかし今回の改装に伴って撤去し、まもなく資料を返却する。沖縄戦と同様、広島の被爆に関する実物資料も展示から外した。

 旧展示内容にあった「南京大虐殺」など日本軍の加害行為や「侵略」の文言をめぐっては、一部の府市議らが「自虐史観だ」と批判。新たな展示は加害性を表す表現が削られ、大阪の空襲や戦後復興などに特化した内容に変わった。