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  • 沖縄いのちの電話への自殺相談が初めて年2000件を超えた
  • 働き盛りに多く、周囲に悩みを打ち明けられない環境も
  • 電話がつながったのは6%程度で、相談員を増やす必要がある

 孤独や不安に苦しむ人を支援する「沖縄いのちの電話」で2014年に寄せられた相談のうち、自殺志向の件数が2051件(前年比358件増)に上り、1976年の開設以来初めて2千件を超えた。全体の相談件数は前年から747件増の1万1177件だった。

 国吉守理事長は、切迫した相談を優先するため、自殺の危険性が無いと判断した相談は適切な機関に回し、「回線を開けるようにしたことが数字に表れた」と分析。一方で電話がつながるのは、かけてきた人の6%程度。「相談員を増やす必要がある」と訴えた。

 自殺志向者を年齢別に見ると30代が最も多く、40代、50代と続き、働き盛りに多い傾向にある。原因別では精神疾患が最多。人生(借金など)や家族関係の悩み、身体疾患-などが挙がった。

 運営委員で県立看護大学の渡久山朝裕准教授(臨床心理学)は、「中高年の男性や子育て中で外に出られない女性など、周りに悩みを打ち明けにくい環境が自殺志向につながる」と指摘する。

 沖縄いのちの電話は098(888)4343。約100人の相談員が交代で午前10時から午後11時まで年中無休で対応している。

 今後、24時間体制を目指し、国吉理事長は「300人の相談員がほしい」と話す。6月4日から相談員養成講座が開かれる。

 講座の問い合わせは同事務局、電話098(888)4747。