月桃の白い花も緑の葉も、雨のしずくを受け、生き生きとしているように見える。まとまった雨が降り出した。強い日差しを浴びてアスファルトに濃い影を落としていた前日までの姿とは趣が違う

 ▼沖縄地方が、平年より11日遅く、ようやく梅雨入りした。水不足にならないように、しっかり降ってほしいけれど、災害が心配でもある

 ▼昨年8月には、広島で豪雨による土砂災害が起こった。県内でも2006年6月に中城村で起きた地滑りが記憶に残る。長さ500メートル、幅250メートルにわたって崩れる県内最大規模のものだった

 ▼昨年7月には台風8号の影響で、短時間で一気に水が押し寄せ、道路の冠水や家屋への浸水が相次いだ。対策の必要性を感じた人も多かったのではないか。県内でもここ数年、自主防災組織が少しずつ増えている

 ▼3月にあった沖縄市東桃原の津波避難訓練には中学生が参加し、車いすや担架で要支援者に見立てた人や人形を避難させた。訓練が若者の意識付けに役立つだけでなく、世代をつないでいるようにも感じた。地域づくりにつながる積み重ねが、災害時にも重要になるのだろう

 ▼今後1カ月の雨量は平年並みか少なめの予報。しかし、油断は禁物。「万が一」のために、自分だけでなく周囲も含め身近な備えを確認し、心構えも併せて準備したい。(安里真己)