【名護】新基地建設に向けた作業が進む名護市辺野古沖で21日、抗議する市民らのカヌーを海上保安官がすでに拘束しているにもかかわらず、「落とせ」との指示で転覆させた。転覆させられた5人のうち少なくとも2人は、同様の言葉を聞いたという。20日には、海上保安庁の佐藤雄二長官が対応を「非常に冷静かつ丁寧。現地の報道が誇張されている」と発言したばかり。市民からは「明らかに暴力的だ」と怒りの声が上がった。

作業船の近くで抗議をしていたカヌー隊の女性に海上保安官が近寄り、

ライフジャケットをつかんで転覆させた。

その後、ゴムボートに引き上げられた=21日午前9時37分、名護市辺野古沖

作業船の近くで抗議をしていたカヌー隊の女性に海上保安官が近寄り、 ライフジャケットをつかんで転覆させた。 その後、ゴムボートに引き上げられた=21日午前9時37分、名護市辺野古沖

 この日、市民らは船4隻とカヌー18艇、小型ボート1艇で海上抗議。午前9時37分ごろ、オイルフェンスの再設置を始めた沖縄防衛局の作業船に抗議していたカヌーを保安官が海に飛び込み捕まえた。「落とせ」の指示が出ると、保安官はカヌーに乗る女性の体をつかんで転覆させた。

 第11管区海上保安本部は「カヌーが再三の警告にもかかわらず臨時制限区域に入り、設置中のオイルフェンスに取り付くなどしたため、制止させた」と説明。転覆については「一部あったが意図的ではない。ただちに引き上げ、けが人がないことを確認した」と答えた。