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  • 認知症行方不明者の家族の集いが31日、北谷町で発足する。県内初
  • 県内の認知症者は4万6015人。2013年の認知症の行方不明者は94人
  • 捜索方法や残された家族のケアなど、悩みや課題を話し合っていく

 認知症で行方不明になった人がいる家族の集まりが31日、スタートする。関係者によると県内では初めての試み。呼び掛け人の安慶名達也さん(47)は「大事な人を捜すためにどうすればいいか、残された者にどんなケアが必要かなど、家族同士で一緒に考えたい」と、多くの参加を求めた。

呼び掛け人の安慶名達也さん(左)と、事務局を担う具志堅いずみさん=沖縄タイムス中部支社

 県内で介護認定を受けている人の中で認知症がある人は2014年3月末で4万6015人。県警によると、13年に認知症が原因で行方が分からなくなった人は県内で94人に上る。

 安慶名さんの母静枝さん(当時66歳)は4年前に行方が分からなくなり、今も見つかっていない。デイサービスやヘルパーなどを利用して母親を支えていたが、サービスの谷間の時間に姿を消してしまったという。

 「母がいなくなってから、時間が止まったまま」と話す安慶名さん。静枝さんがいないつらさだけでなく、認知症があまり理解されていないことから広域捜索がままならず、発見できていない悔しさも抱えた。

 また、時間がたつと仕事が休みの限られた時間しか捜せないのに、不正確な情報に踊らされるなど、苦しい思いをする家族へのケアも全くなかったという。

 安慶名さんは「これまで個人情報が壁になり、互いに連絡を取り合うこともできず、苦しい思いや改善すべき点を話し合うこともできなかった。まずは、集まって話し合うことから状況を変えていきたい」と意義を語る。

 「認知症行方不明者の家族の集い」は31日午後2時から、ちゃたんニライセンター2階セミナー室6で。問い合わせは安慶名さんが理事長を務める沖縄ハンズオンNPO、電話098(936)6868(午前11時~午後9時)。