「『沖縄発』の技術は大したものだ」と感心した。流通業のマーケティングを支援するアイディーズ(豊見城市、山川朝賢社長)が独自技術「i-code」を使って、商品の原材料や特徴を多言語表示するシステムを開発している

 ▼会社近くのコンビニで店員が「中国や台湾のお客さんが増えているが、問い合わせに対応できない」と困惑していたのを思い出した。急増する外国人観光客への受け入れで、言葉の壁をどう乗り越えるかは流通業界共通の課題だ

 ▼アイディーズの技術は、売れ筋の商品を抽出して原材料などを各言語に翻訳。コードの読み取り機と液晶パネルが一体となった端末をかざすことで詳細が表示される仕組みになっている

 ▼外国人観光客の中には言葉が通じず商品の説明を十分に受けられないことへの不満が強いという。今後増加が予想されるイスラム圏からの観光客にとって、戒律で禁止された食材の有無の確認は不可欠だ

 ▼日常品や医薬品を含めて大量に買い物する中国人の「爆買い」が観光全体の消費額を押し上げている。伸びる外国人の観光客を取り込むことは全国各地との競争時代に入り、受け入れ態勢が左右する

 ▼「必要は発明の母」。好調な沖縄観光を支えるアイデアや発想が日本全体のおもてなしをグレードアップすることを期待したい。(与那原良彦)