翁長雄志知事は22日夕、沖縄県庁で記者会見を開き、大型MICE施設の建設地を与那原町、西原町にまたがるマリンタウン東浜地区に決定したと発表した。翁長知事は「MICE施設が東海岸地域全体の振興、県土の均衡ある発展につながる」と語り、リゾートホテルや商業施設が沖縄本島の西海岸に集中する観光インフラの格差是正を期待した。

MICE施設の建設地(マーク部分)として決まった与那原・西原町のマリンタウン東浜地区=2014年9月

MICE施設の建設地(マーク部分)として決まった与那原・西原町のマリンタウン東浜地区=2014年9月

 建設地のマリンタウン東浜地区は西原きらきらビーチ西側に位置する13・9ヘクタールの準住居用地などで県と町が所有。今後、必要に応じて用地変更し開発を進める。2015年度はMICE施設の建設方法を検討するほか、地質調査を進め、16年度に用地取得や実施設計、17年度の工事着手を見込む。

 東浜に決定した主な理由は(1)東京オリンピック開催や那覇空港第2滑走路が完成する2020年までに運用可能な地域(2)周辺にホテルや商業施設などが整備可能で雇用創出が見込める(3)地域の観光振興や投資の呼び水になり東海岸地域の振興につながる-とした。

 翁長知事は「20年の運用開始が一番大きな要素」と述べ、那覇や浦添、宜野湾の候補地が選定から外れた理由を説明。豊見城市豊崎はアクセスの良さや高リゾート性、民間企業の進出意欲から「民間活用が十分可能」と判断した。東浜地区で課題だった交通アクセスは、道路整備が予定されており、空港からの移動時間が短縮され、交通面の課題は解消されるとの見方を示した。

 現在の県内施設では機能や規模で大型化するMICE需要に対応できず、県外に流出する事例が報告されていた。県は20年の東京オリンピック時期に合わせて、国際会議などの需要が高まるとみており、首都圏で受けられない需要を県内に集める考えだ。