【中部】在沖米空軍は21日午前7時半ごろから、嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施した。同基地所属のMC130J特殊作戦機から、2回にわたって米兵計16人が相次いで基地内に着地した。県や地元自治体が日米特別行動委員会(SACO)合意に反するとして中止を求めてきた中での強行実施となった。嘉手納町役場屋上で視察した當山宏町長は「日米の約束事は守れと言いたい」と批判した。同基地での降下訓練はことしの4月、5月に次いで3回目。

米軍MC130特殊作戦支援機から飛び降りた米兵が、パラシュートで降下訓練をする=21日午前7時33分、嘉手納基地

 同日午前7時ごろ、沖縄市と嘉手納町、北谷町でつくる三市町連絡協議会(三連協)の職員と県職員らが、嘉手納町役場やニライ消防本部の屋上から訓練の様子を目視で確認。嘉手納町屋良の道の駅かでなで訓練を確認した嘉手納、北谷町議会の議員らは「中止を求めてきたわれわれの気持ちを踏みにじっている」「良き隣人とは言えない」などと反発した。

 同訓練をめぐっては、8月に米国で開かれた外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)で、日本政府は米側に「地元の懸念」を伝えた。訓練が強行されたことで、日米合意を順守させられない政府の対米姿勢も問題視されそうだ。

 嘉手納町議会は22日の本会議で抗議決議することを決めており、地元自治体では訓練の恒常化への懸念がさらに強まっている。