【てい子与那覇トゥーシー通信員】「空手の『かた』の漢字は『型』か『形』?」。その問いに「型」だと即答し、それは「立体感を含む」と裏付けしたのは、那覇出身の平良正次(62)、範士9段。平良範士は沖縄剛柔流研究会の会長で国際的にその普及に飛び回っている。

セミナー受講者と平良正次範士(前列中央)、セミナー主催者のマーク・カペル先生(前列左から3人目)

 4月24日から3日間、ニュージャージー州ジェイムスバーグ市の「山武道」で当派合宿セミナーが行われた。琉球伝統の訓練用具、漢字の型名称と道場訓で整備された214M2の広い道場は、主に有段者が参加し40人で悠々とした状態。当州の他、NY、ワシントンDC、遠くはカリフォルニア、カナダからも10人程参加し、そのうち夫婦が4組そろった。NYから参加したジョンとナンシーエコルズ夫妻は今回のセミナー参加を喜び、将来沖縄へ行きたいと話した。

 主催者のマーク・カペル7段(47)は元小学校の教員で、米東北一帯の当派の支部長。セミナー終了後、カペル氏は平良範士にお礼を述べた。

 セミナーは「分解ドゥリル」と和英混合で進む。平良範士は型の砕破(さいふぁ)や三十六(さんせいるー)の部分の動きを応用し、横では弟子にその型の部分を披露させ具体的な例を次々と挙動。受講者は打つ、関節、絞め技などを食い入るように見る。型と分解応用は一目瞭然。「本物主義、役立つ事実を好むことを躊躇(ちゅうちょ)なく主張する米国の空手家たち」と語った。

 さらに大切なことは機転を回してその場を切り抜けること。臨機応変で挙動できるよう訓練する。そのために基礎・型イコールテクニックなのだと強調する。

 「基本が固められ、毎年レベルアップしていく弟子たちは次の段階へもOKだ」と説明。「技を隠さない。全部教えることで自分も新しく工夫された技を発見できる。体が大きく体力のある彼らは年齢を重ねるにつれ、腕力だけでは役に立たず基礎的なテクニックがいかに大切かを知る」と話す。

 平良氏は久米島生まれ。中学卒業後、家族は那覇方面へ移動し、高校1年から空手修業を始めた。琉球警察最後の52期生。54歳から空手だけに専念している。