沖縄県教育庁が沖縄戦の戦跡を県の指定文化財にするよう、調整していることが24日、分かった。県内にある戦争遺跡の文化財指定はこれまで市町村のみ。県教育庁は県の指定にするメリットとして、「市町村にまたがる戦跡を指定することができ、より文化財価値の向上が見込める」と説明している。

 県教育庁によると2014年度現在、県内では17カ所の戦跡が市町村指定の文化財となっている。一方で県指定には全県的な実態把握が必要だが、戦跡の所在範囲が広いことや数が膨大なこともあり、これまで県指定の文化財はなかった。

 10~14年度、県立埋蔵文化財センターが県内の戦跡について詳細調査を実施。

 県指定検討の基礎資料がそろったことで、教育庁は本年度から戦跡の文化財指定作業に着手することを決めた。

 文化財に指定する候補地などは未定で、県教育庁は今後、県文化財保護審議会や専門部会の場で審議を重ねながら、県指定に向けて作業を進めていく。