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  • ゴルフ場建設で石垣市長を脅したとして、市議ら4人が逮捕された
  • 逮捕容疑の職務強要罪は、目的達成の可否は問わずに成立する
  • 市長は怪文書が関連していると指摘。県警は慎重に捜査する方針

 沖縄県警捜査2課と八重山署は21日、石垣市伊原間のゴルフ場建設計画を進める法人側が中山義隆市長に対し、市有地の貸し付けと全面的な市の協力を確約するよう脅したとして、職務強要の疑いで、いずれも石垣市議5期目の今村重治(64)と前議長の伊良皆高信(57)の両容疑者ら同市在住の男4人を逮捕した。「捜査に支障がある」として4人の認否を明らかにしていない。

捜査員に連行される石垣市議=21日午後8時29分、那覇空港

 ほかに逮捕されたのはゴルフ場建設を計画する一般社団法人「石垣島ハイビスカスゴルフカントリー」理事の男(77)と、農業生産法人やえやまファーム代表取締役の男(64)の両容疑者。

 4人の逮捕容疑は共謀して昨年1月26日と5月6日に市長室で、同11日は沖縄県内で計3回、中山市長に対し名誉や職務に危害を与えるような脅迫をした疑い。

 市議の両容疑者は逮捕前の本紙の取材に対し、市長室で市有地の貸し付けを求めたことは認めたが、容疑について今村容疑者は「市長を脅した事実は全くない」、伊良皆容疑者は「ゴルフ場の件については私利私欲なくやっていた。そんなばかな話があるわけがない」とそれぞれ否認。理事の男も「圧力は一切ない」と否定した。市議2人は昨年5月16日付で理事を辞任したとするが、登記上はそのままになっている。

 中山市長は4人から脅迫を受けたとして、昨年1月に八重山署へ相談。今年3月に刑事告訴し、同署が捜査を進めていた。

 同市長を巡っては昨年9月、市議時代の台湾訪問中に女性といかがわしい行為に及んだと思わせるような怪文書と写真が市内に出回る被害が発生。「文書は事実無根」と述べ、那覇地検石垣支部に名誉毀損(きそん)で告訴していた。中山市長は本紙の取材に「今回の事件と怪文書が関連しているとみている」と指摘。捜査2課は関連も含め、慎重に捜査を進める方針。

 職務強要罪は公務員に対して暴行や脅迫を用いて、ある職務上の処分をさせるなどした罪。目的達成の可否は問わずに成立する。