【サイパン25日=島袋晋作】太平洋戦争時、日本の統治領だった旧南洋群島(北マリアナ諸島)で犠牲になった県出身者を慰霊する「全南洋群島沖縄県人戦没者慰霊祭」が25日、サイパン島北部にある「おきなわの塔」で開かれた。南洋群島での地上戦から71年、終戦から70年の節目となる今回は、前年と同規模の約90人が参加。沖縄から持参した泡盛やサーターアンダギーなどを供え、犠牲になった1万2千人余の戦没者の冥福を祈った。

戦没者の冥福を祈り、手を合わせる遺族ら=25日、サイパン島

 南洋群島帰還者会の平良善一会長は、帰還者を代表し「九死に一生を得て生還した私たちにとって、忘れることのできない深い悲しみであり、痛恨の極みだ」と振り返った。その上で、同様に荒廃した沖縄での苦労を乗り越え、平和な暮らしを得たことに「ひとえに犠牲になった戦没者のみ霊が見守ってくれたおかげだ。あらためて平和の尊さをかみしめている」と強調した。

 県三役として10年ぶりの参列となった浦崎唯昭副知事は、翁長雄志知事の「追悼の言葉」を代読。県議会の喜納昌春議長も参列した。

 帰還者会は26日、約2千人の県関係者が犠牲になったテニアン島の「沖縄の塔」でも慰霊祭を開く。