2時間踊りっぱなし。27曲を歌い上げたが、息が上がる様子は見えなかったという。今月16、17の両日、宜野湾市で開かれた安室奈美恵さんの公演。「圧巻のステージだった」と取材した同僚が話していた

▼安室さんが20日、1年後の引退を発表した。ニュース速報が一報を伝えて以降、新聞、テレビ、インターネットはこの話題で持ち切りだ。人気のすごさに改めて驚かされる

▼大ブレークした1990年代、同じウチナーンチュが、質の高いパフォーマンスで日本中を席巻する姿に胸のすく思いがした。安室さんの活躍は沖縄のステータスを高め、私たちに自信を与えてくれた

▼沖縄についてあまり言及することはなかったように思うが、デビュー25周年の記念すべき公演の地に選んだ。凱旋(がいせん)ライブを成功させた後に引退宣言したことをみても、大切に思っていたことが感じられる

▼引退を伝えるメッセージの中で印象に残ったのが「私らしく」という言葉。時流に流されることなく、ストイックに自分のスタイルを貫いてきた安室さんらしい言葉だ。「私らしく」の中にはウチナーンチュとしての思いも入っているのだろうか

▼近年はテレビにも出演せず、ファンに直接声を届けるライブ活動に専念していた。ブレずに自分を貫く生き方が、特に女性に支持された理由だろう。(高崎園子)