国際通りの一部が13年ぶりに規制された那覇市松尾の不発弾処理。避難区域内のホテルでは宿泊客の安全確保に追われ、飲食店や土産店、コンビニエンスストアは一時休業に。9月の休日、本来なら多くの観光客が行き来する中心街は立ち入り規制で突如、“シャッター通り”に一変。事情が分からずに戸惑う市民や観光客、慌てて避難誘導する消防隊員らの姿があった。

不発弾処理を終えた米国製50kg爆弾=23日午前11時30分、那覇市松尾

不発弾処理現場を視察する城間幹子那覇市長(中央)=午前9時13分、那覇市松尾

観光客に通行止めについて説明する那覇市職員(右)=23日午前10時28分、那覇市松尾(喜屋武綾菜撮影)

不発弾処理が行われる前の作業現場=23日午前9時25分、那覇市松尾

処理を終えた不発弾をクレーンで持ち上げる自衛隊=23日午前11時17分、那覇市松尾

不発弾処理で通行止めとなった国際通り=23日午前11時、那覇市松尾

不発弾処理のため一時通行止めとなる国際通りから避難する観光客ら=23日午前9時53分、那覇市松尾

不発弾処理を終えた米国製50kg爆弾=23日午前11時30分、那覇市松尾 不発弾処理現場を視察する城間幹子那覇市長(中央)=午前9時13分、那覇市松尾 観光客に通行止めについて説明する那覇市職員(右)=23日午前10時28分、那覇市松尾(喜屋武綾菜撮影)
不発弾処理が行われる前の作業現場=23日午前9時25分、那覇市松尾 処理を終えた不発弾をクレーンで持ち上げる自衛隊=23日午前11時17分、那覇市松尾 不発弾処理で通行止めとなった国際通り=23日午前11時、那覇市松尾 不発弾処理のため一時通行止めとなる国際通りから避難する観光客ら=23日午前9時53分、那覇市松尾

市民や観光客困惑

 避難区域内にあるホテルニューおきなわは、ほぼ満室で125人が宿泊。チェックアウト時刻を通常より1時間早い午前10時に変更し、避難誘導役を配置した。従業員も避難するため、仕事の遅れを補うためにベッドメーキングのスタッフを増員。与那覇勝支配人は「何事もなく終わるのが一番。お客さまには不発弾処理も沖縄の歴史として理解してもらいたい」。

 塩専門店「塩屋」の石川裕作店長(24)は「避難で開店がいつもより1時間遅れるかも」と苦笑い。「土曜の稼ぎ時。封鎖が解除され次第、開店できるようにしないと」と準備を急いだ。

 24時間営業のローソン国際通松尾店は午前9時半から一時休業。近くに住む88歳の女性は店頭に貼られた休業の紙を見て不発弾処理を初めて知り「何時から避難? 早く準備しないと」と足早に家路に就いた。

 戦後72年たっても戦争の爪痕が残る沖縄の現状に驚いた観光客も。大阪から夫婦で訪れた久下朝史さん(52)は現場の処理壕や自衛隊車両を見て「生々しい現場は初めて。米軍の爆弾がどれだけ落とされたのか。戦争が終わっていない感じがする」とつぶやいた。

 立ち入り規制が始まった10時20分以降も、観光客らの往来は続いた。避難区域に入ろうとする外国人に、英語やハングル、中国語で書かれたボードを示して説明する職員も。

 10時50分、不発弾をクレーンでつり上げて処理壕に移す作業中、松尾交差点付近で国際通りを横断する人影があり、作業がストップ。8分後には中国人観光客4人がスーツケース7個を消防隊員らと押しながら、走って区域外へ退避した。

 県内には2012トンの不発弾が埋没しているとされる。城間幹子那覇市長は「精神的苦痛や経済的な影響など複合的な負担が続いている」と話した。