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  • 鹿児島県奄美市の市集落は、辺野古を埋め立てる土砂の採取予定地
  • 土砂流入で苦情がある採石地沿岸部を自然保護団体が潜水調査した
  • 海底の岩礁やサンゴにヘドロが約30センチ堆積「まるで死の海だ」

 【鹿児島県奄美市で篠原知恵】名護市辺野古沿岸部の埋め立て土砂の採取予定地、鹿児島県奄美市住用町の市集落で、日本自然保護協会と海の生き物を守る会は29日、採石地沿岸部を潜水調査した。海底の岩礁やサンゴにヘドロが25~30センチ堆積しているのを確認し、守る会の向井宏代表は「生き物の姿が全く見えず、まるで死の海だ」と話した。

採石地から流れ込んだヘドロの中に、キクメイシ属のサンゴが埋まっている=29日、鹿児島県奄美市住用町の沿岸部(日本自然保護協会提供)

 市集落は採石地からの度重なる土砂流入で漁業被害などの苦情が相次いでいたが、実態が明らかになったのは初めて。調査後、同町の市公民館で住民向け説明会を開いた向井代表らは「通常は海底にない石もあちらこちらにあった。採石による以外の影響は考えにくい」と結論付けた。

 市集落の田川一郎区長は今後、調査結果を基に砕石業者や鹿児島県に抗議する考えを示した。

 防衛省は3月、砕石業者が土砂採取による環境への影響に配慮しているか確認した上で、土砂を使用する方針を示している。