ソフトウエア開発のシステム・ビットと沖縄セルラー電話は29日、クラウドサービスを活用し、健康診断業務を一貫してデータ管理するシステムの運用を始めた。医療機関向けに健診の予約から検査・測定を受けた診断までシステムで管理。医療機関の業務軽減につなげる。将来的にはクラウドサーバーに集まった健診情報を分析し、医療政策などに生かす考えだ。

新しい医療システムの運用を発表したシステム・ビットの萬歳取締役(左から3人目)、沖縄セルラー電話の仲地正和常務(同2人目)ら=29日、沖縄県庁

 両社は昨年6月にヘルスケアクラウド(HCC)コンソーシアムを設立し、システム開発に取り組んできた。システム・ビットが健康診断システムを開発。沖縄セルラー電話は独自の技術を活用してデータを暗号化するセキュリティー対策などを担った。

 システム名は「DAYS(デイズ)」。パソコンやタブレットで使用できる。予約から健診結果までの個人情報を管理しており、健診結果を入力すると健診結果のランキングや所見コメントまで自動で計算する。

 クラウドを利用するため、初期導入費用は必要ない。これまで医療機関が導入している同様のサービスはシステムを個別に導入するため、初期費用は200万~300万円に上るという。システム・ビットの既存商品を改善したため、開発費用を抑制できたことも価格低減につながった。

 初年度の売上高目標は2400万円。次年度以降は海外展開も予定しており、5年後には6億円を目指す。

 HCCの代表理事を務めるシステム・ビットの萬歳浩一郎取締役は「システムの導入で、診断結果を蓄積することができ、長期にわたって健康管理することもできる」とメリットを強調した。

 順調に顧客を獲得でき、健診データが集まれば、個人を特定しないよう加工して情報を分析、医療政策にも活用できるようにする。

 サービスの提供価格は月額1万円(税抜き)。県内では、8月末までの申し込みで月額使用料を最大3カ月間無料にする。問い合わせはHCCコンソーシアム、電話098(864)0912。