【名護】繁殖時以外は海水上や外洋で暮らすオナガミズナギドリが25日に名護市内で保護され、29日に関係者の手により放鳥された。同鳥は小笠原、硫黄島、尖閣諸島などで繁殖する以外に陸上で観察されるケースはまれ。

砂浜から助走をつけ海上へ飛び立つオナガミズナギドリ=29日、名護市港

 同市大北浄水場で衰弱しているのを保護され、市内の動物診療所に運び込まれた。獣医師の畑大二郎さん、山岸真貴さんが脱水状態と判断、点滴や餌やりで看護し、体力が回復したため放鳥された。

 全長42センチ、翼開長103センチ、体重300グラムの成鳥とみられ、雌雄は不明。屋我地鳥獣保護区管理員の渡具知豊さんは、台風7号の影響から硫黄島、小笠原諸島方面から流されてきたものと推測。「初めて目にする珍しい鳥」と話す。

 関係者が見守る中、名護市港の児童センター前砂浜で放鳥。しばらく辺りをうかがう様子だったが、潮の香りに誘われるように助走をつけ、一気に南風に乗り梅雨空に羽ばたいていった。(島袋仁明通信員)