尚家第23代当主の尚衞(まもる)さん(67)が来年4月、首里金城町にある世界遺産で第二尚氏王統の陵墓「玉陵(たまうどぅん)」で本家によるシーミーを計画している。古文書などを参考に、できる限り琉球王朝時代と同じ形式で再現し、再来年以降も継続したい考え。26日、玉陵を所有管理する那覇市の城間幹子市長を訪ね、玉陵の使用許可などの協力を求めた。

城間幹子市長(右)に玉陵でのシーミー実施の協力を要望した尚衞さん=26日、那覇市役所

玉陵(資料写真)

一般的なシーミーでは一族が墓前で供え物を分け合って楽しむ(資料写真)

城間幹子市長(右)に玉陵でのシーミー実施の協力を要望した尚衞さん=26日、那覇市役所 玉陵(資料写真) 一般的なシーミーでは一族が墓前で供え物を分け合って楽しむ(資料写真)

 衞さんは「長い間、尚本家として玉陵でのシーミーをしてこなかった。県民の尚家への思いに応えて実施し、継続していきたい」と語った。

 玉陵は第二尚氏の第3代国王・尚真が亡き父王・尚円のために造り、第二尚氏王統の陵墓となった。1992年に衞さんの父で故裕氏が那覇市に寄贈。2000年には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録された。

 玉陵でのシーミーは衞さんの両親が、かつて内々で実施しており、約45年前には衞さんも参加したという。

 来年のシーミーでは古文書に沿い、餅やサトウキビ、豚の頭、アヒル、ニワトリなどを供え、器なども沖縄美ら島財団から当時の道具のレプリカを借りる計画。分家や首里地域の自治会からも協力を得て開催する考え。城間市長は、県や国とも調整が必要になるとし、前向きに検討していくと伝えた。