沖縄県交通政策課は30日、那覇市の県立博物館・美術館で鉄軌道導入に関連した県民会議を開き、公募で集まった20代から70代まで一般県民32人が討論した。現在のバスを中心とした公共交通の不便さを指摘する声が相次ぎ、改善の必要性が浮き彫りになった。

現状の交通課題について話し合う参加者ら=30日、県立博物館・美術館

 県民会議は、鉄軌道導入について広く県民に議論を広げるパブリック・インボルブメント(PI)の一環。会議内容を検討委員会へ報告し、年度内の計画案策定の検討材料にする。県民会議などの意見交換は年度内にあと3回開催する予定。

 この日は参加者が5グループに分かれ、県内交通の現状と課題や将来のあるべき姿などについて意見を出し合い、発表した。うるま市へ自家用車で通勤する沖縄市の与古田直美さん(45)は「沖縄本島の東側は住宅地が多いところでもバスの本数が少なくて不便」と東部地域に鉄軌道の導入を要望。宜野湾市の仲村啓さん(29)は「交通の課題を解決する手段として鉄軌道が一番いいなら導入した方がいいが、しっかり検証した方がいい」と指摘した。