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  • IC乗車券OKICA(オキカ)の販売が累計6万枚に達した
  • バスでも使えるようになった4月以降2万枚超売り上げ
  • 利用者からは「ポイント増やして」「チャージ素早く」と要望も

 沖縄初の県内共通ICカード「OKICA(オキカ)」が路線バスで使えるようになって、1カ月以上がたつ。4月以降に2万枚以上を販売し、売り上げは堅調だが、利用者からは「ポイントを増やしてほしい」「カードへの入金がスムーズにいかない」といった“注文”もあるようだ。(松崎敏朗)

オキカで運賃を決済する乗客=県庁前のバス停

 オキカは、現金を電子マネーにチャージ(入金)して運賃を決済する。昨年10月、モノレールで先行的に利用が始まった。

 販売する「沖縄ICカード」によると、3月末時点の発売枚数は3万6千枚。バスでも使えるようになった4月には1万2千枚増加し、5月21日には約5万8千枚まで増えた。4月27日からコンビニのファミリーマートで売れた約2600枚も加えると、累計は6万枚余りに達する。

 利用客は、財布の小銭を取り出す煩わしさがなくなったことを評価しつつも、改善を求める声も上がる。

 通学でバスを利用している専門学校生の比嘉勇希さん(19)=読谷村=は両替した際、順番待ちの列ができるのが後ろめたく、お釣りを受け取らないこともあった。このため、「オキカは小銭を出さなくても使えるのがいい」。だが、乗務員がチャージに手間取ることもあり、「早く慣れてほしい」とも付け加えた。

 オキカは、利用状況に応じてポイントをためられ、10ポイントを10円で利用可能。バスで使う場合、1カ月の利用が5千~1万円未満の場合、一般利用者で100ポイントがたまる。だが、「回数券の還元率のほうが高かった」という指摘もある。

 那覇市の非常勤職員、宮川優子さん(47)=浦添市=がオキカを使うのはモノレールのみ。バスには、4月26日に発売が終わった回数券を買いだめして使っている。購入した料金の15%が上乗せされて、オキカのポイントよりお得だからだ。「使い終わったらオキカにします。ポイントを増やしてくれれば言うことありません」と話す。

 本年度の目標発売枚数は16万枚。担当者は「使い勝手をよくして、さらに利用者を増やしたい」と話す。目標達成の鍵になるのは、利用者の視点に立ったニーズを満たせるかどうかにありそうだ。