【名護】国の隔離政策によるハンセン病の差別と偏見の歴史を伝える沖縄愛楽園交流会館が1日、開館した。家族と引き離された悲しみや、沖縄戦時下での過酷な作業、入所者の暮らしぶりなどを写真や証言、再現ジオラマなどで紹介。開館と同時に園の入所者が見学に訪れ、資料に見入りながら「これはあのときの写真だ」「知人の証言があるな」などと、当時を思い出していた。

朝から入所者も訪れ、資料に見入っていた=1日、名護市・沖縄愛楽園交流会館

 同館のテーマは「僕はおうちへ帰れなくなった」。

 1階の常設展入り口には、ハンセン病患者を家族らと引き離す象徴となった灰色の「隔離の壁」を再現。戦中の壕掘り作業や断種・堕胎の証言など、さまざまな史実を多角的に紹介している。2階には、映像資料の閲覧室や交流スペースなどを設けた。