主人公のブランカは、マニラのストリートチルドレン。生きるため、スリに手を汚し、施された食べ物に食らいつく毎日。だからと言って、ストリートチルドレンを何とかしよう!という映画ではない。どんなに苦しくても生きることが一番大切で、美しいと信じさせてくれる物語。

ブランカとギター弾き

 母に捨てられたブランカは、「お金があれば女を買いたい」と言った男の言葉をヒントに「母親をお金で買う」というアイデアを思いつく。しかし、スリ仲間ともめ、縄張りにいづらくなり、盲目のギター弾き・ピーターを誘い、旅に出る。旅の途中、ピーターは、ブランカに歌でお金を稼ぐ方法を教える。母親を買うため、スリで貯金を増やしつつもピーターと歌に心を救われ始めるブランカ。

 幼い心を痛める無力で孤独な少女の輝く生命力と純粋な歌声が心をわしづかみにする。(桜坂劇場・下地久美子)

◇桜坂劇場で30日から上映予定