6月に92歳で亡くなった元沖縄県知事の大田昌秀さんが理事長を務め、沖縄戦の写真を中心に戦争の資料を展示した那覇市西の「沖縄国際平和研究所」が30日、閉館する。29日、閉館を惜しむ人が続々と駆けつけた。

大田昌秀さんが集めた沖縄戦の写真に見入る来館者=29日、那覇市西・沖縄国際平和研究所

 同研究所は2009年、大田さんの個人事務所として設立。米国立公文書館などに通って集めた沖縄戦の写真や広島・長崎の原爆被害、ナチスドイツによるユダヤ人虐殺の記録映像など、約1700点が展示されている。資料は公的機関に寄贈することが検討されている。

 浦添市から訪れた島袋聡子さん(35)は「沖縄戦の体験者が少なくなる中、大田さんが集めた写真や映像は貴重な資料。小学生の娘たちにも見せたかった」と惜しんだ。宮良海妃さん(22)は「カラー写真もあり、より戦争をリアルに感じた。若い世代がこれからも戦争を学べるよう、また公開される日を待ちたい」と話した。